Château de Valençay

36600 Valençay
Tél : 02 54 00 10 66

ルネッサンス様式の城の中で、最も美しいお城の一つ。
ヴァロンセ城は、フランスにおける最も美しいルネッサンス様式建築物のうちのひとつ。
入口正面に建つ荘厳で美しい主塔は、イタリアの建築様式が取入れられ、また外面に繊細な装飾が施されており、この地の魅力さを強調します。

城内には、大広間、音楽部屋、台所、大きな肖像画の飾られた50メートルほど続く一階ギャラリー、スペイン王子の部屋、食堂・・など非常に多くの部屋があります。また、ナポレオン1世遠征時代の豪華な調度品や、絵画等の多くの芸術作品が綺麗な状態で保存されており、ヴァロンセ城の見所の一つです。

主塔の前に広がるフランス庭園はミニベルサイユと称してもおかしくないほど、とても美しく城を飾っています。また、敷地内の広大な公園には、子供向けスペース、ナポレオン・ボナパルトの一生が学べる巨大迷路、可愛い動物たちの住む飼育場・・などがあり、一日中滞在しても楽しめることでしょう。



ナポレオン・ボナパルトの社交サロンとスペイン王が滞在した城。

ヴァロンセ城の建築は、Estampes(エスタンプ家:ルイ8世に仕え、フランス財政システムの先駆者として活躍した)一家によるもので、1520年から少しずつ進められ17世紀に大部分が完成します。18世紀中ごろに買収され、エスタンプ家の手から離れた後、新しい城主により更にいくらかの改築・増築が行われました。

革命後の19世紀初頭、「著名人やスペイン王子を歓迎するためにふさわしい場所を購入せよ」というNapoléon Bonaparte(ナポレオン・ボナパルト)の命令を受けて、Charles Maurice de Talleyrand(タレラン:ナポレオン1世の外相)が、約100の部、150haの庭園や19000haの森を所有する点などから要望に十分値するとし、ヴァロンセ城を購入しました。

 

外交官や大政治家のみならず、スタール婦人といった偉大な文学者まで、多くの著名人がこの城に招待され、スペイン国王フェルナンド7世は、快適な六年間を過ごしたと言われています。

また、第二次世界大戦時代、ヴァロンセ城はドイツ軍に容赦され、ヴァロンセ公爵は東ヨーロッパの中立主義を主張しました。このお陰では、被害を被ることなく済み、安全な場所とされたヴァロンセ城は、有名なルーブル美術館の彫刻品「ミロのヴィーナス」や「サモトラケのニケ」が一時的に保護されていた場所でもあります。