ロワール渓谷地方のイベントレポート

Les reflets du LOUROUX

トゥール市内から車で40分ほどの、Lourouxという小さな町で行われた、屋外イベントに行ってきました。
会場は現在使われていない小修道院。小修道院といっても、場内には、二箇所のステージが設置され、十分な数の座席、臨時屋外レストランスペース、臨時バーや軽食スタンドも用意され、今回のイベント会場としては丁度いい場所。しかも快晴。

開始は大体19時。私たちが少し遅れて到着した時は、既に最初のグループによる演奏が始まっていました。 姉弟二人による気持ちのいいスウィング(DUO CHAMARRE)で気分は上々。

ジャンルも国籍も様々な参加アーティストが会場を盛り上げます。しかも、どのグループも2、3回繰り返し演奏するので二箇所のステージで平行して行われていても大体全て満喫することが可能でした。
キューバ人のオーケストラグループ(LA COMPARSITA)、演劇を混ぜながらハーモニーを奏でるアカペラ女性4人グループ(DIONYSIE)、オリエンタルダンス、ジプシー音楽をもとに独自のジャンルを_生み出す多国籍若者メンバーからなるGADJO[BARCELONE](気に入ったのでCD購入。今月トゥールで再び演奏予定があるらしいので楽しみ。)、などなど。

ビールを飲みながら(演奏グループの皆さんも普通に演奏中お酒を飲んでいるところがフランスらしい)、リズムを堪能し気持ちのよい一時が経過。

時は22時頃、日がやっと沈み終わる頃(この時期フランスは22時過ぎても明るいのです。)、私も観客もそわそわ。 いよいよこの晩の大目玉。
私が(恐らく他の人も)、もっとも楽しみにしていたイベントの始まりです。

La Danse Du Feu+Les Tambours Japonais
フランス人女性の火を使ったダンスと、甲南学園の学生による和太鼓のコラボ。
甲南学園とは、トゥーレーヌ地方にある日本人学校で、今回はそこの和部太鼓部員、18人による演奏。これ以前も、何らかの機会に度々公共の場で演奏をしてきた彼らですが、今回の初の試みは”他の仏人アーティストとコラボレーション”という点。
街の住民はただですら普段見かけないアジア人の登場、その上、日本の伝統楽器和太鼓ということで「ジャポネが遂に始まるのか?」 などと興味津々のご様子。同時間、サッカーFIFA仏×ブラジル決戦があったにもかかわらず、会場は満員状態。 日本人の私ですら楽しみにしていたのですから当然。

ドン・ド・ドン・・・
静かに始まった和太鼓にあわせて、サンドラ(火の踊りをするまだ若い女性アーティストさん)も棒に火を付けてダンス開始。
会場のヴォルテージはうなぎのぼり。ようやく暗くなった会場に響き渡る太鼓の力強い音と、動き回る火の明かりが、完璧にマッチし、何とも神秘的な雰囲気を作り上げます。 予想以上に見事な太鼓とダンスの調和。ここフランスの小さな街にて、素敵な日仏文化交流の図。 街の住民たちも大満足、「ブラボー」と拍手喝采。

約一時間の演奏が終了し、観客は全員圧巻、大満足。アンコールもあり、大成功に終わりました。聞くサイド参加であった私ですが、日本人として何だか勝手に誇らしさを感じてしまいました。 演奏を終えた学生たちは、非常にいい顔をしていました。そして、勢いで街のフランス人の若者と楽しく騒いでいる子もいました(笑)。
引率にいらしていた保井教頭先生も、「一発本番だったんですけど(これまた非常にフランスらしい)うまくいきましたね」とご安心の様子でした。

本当に素晴しい今回のコラボレーションが、小さな街で行われ、あまり周知でないイベントだったことが非常に残念でしたが( フランスは小さな街でも、しょっちゅうこういったイベントがあるんです。)、今後こういった日仏交流の機会が益々増えたらよいなあ、と思いました。
ちなみにその後、興奮冷めやらぬ会場では、各アーティストによる演奏が朝方2時すぎまで続いたこの宵、何はともあれ、私も期待以上に大満喫の一夜でした。
(文=フランス・アクセ/小林美和子)

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