今フランスでは、毎日のように「初回雇用契約(CPE)」
という法案に反対するデモが報道されており、
大学を中心に広がっています。

この法案は失業率対策のために政府が打ち出した新しい
法案で、「雇用してから2年間以内ならば、何の通告
もなしに、解雇しても良い」というものです。

人をこれから雇おうとする者から言うのもなんですが
正直の話、「くだらん」です。

今のフランスの失業率の高さは企業が人を雇いたくないから
あるのではなくて、働こうとすればするほど、生活できなくなるという事実があるから。

その根拠として失業率が減った、というニュースが流れると同時に、生活保護を受ける率が増えた、というパラドックス
にあります。

フランスでは「無職で生活保護を受けている人」は
失業者とはみなされていないそうな・・・。
不思議だと思いませんか。

結構数字の操作がされているようです。

働けば働くほど、貧乏になる。働かないほど
社会保障の恩恵に与れる。
そして社会保障負担金が高くなり、税金が高く
企業の過疎化が進んでいます。

今回のデモが68年のような、大改革になっていくのかどうか
注目するところです。