最近「フランス人と結婚する際のビザ手続き」についてご相談を受けたので、ここにまとめておきます。

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まず現在の時点(2014年6月)で、フランスに滞在許可証が無い方で、フランス人と結婚してフランスに住む事を前提としたビザ手続きは下記になります。

  1. 日本で結婚してからフランス人の配偶者ビザ(長期滞在ビザ) を在日フランス大使館へ申請する

  2. ビザを取得せず(=90日以内滞在できる観光ビザ)渡仏し、90日以内にフランスにて結婚式を済ませて、日本へ帰国してから日本にてフランス人の配偶者ビザ(長期滞在ビザ) を在日フランス大使館へ申請する。

  3. 長期学生ビザなどで渡仏して、現地で滞在許可証を取得してからフランスで結婚。その後”Étudiant”のStatut (身分) から “Vie privée et familiiale” のStatut へ Changement de statut (身分変更)の手続きをする。

3つの選択肢の中で最も人気がある(比較的簡単&経済的?)と言われているのが、2番目の方法。

というのも1の方法だと、1度帰国する必要があり、またフランスでの結婚手続きまでに大変時間がかかるため
全ての書類を揃えていったとしても観光ビザ期間内の90日以内に結婚式を挙げられないリスクがあり、結婚できなかった場合また3ヶ月の期間をおいて再渡仏、そしてまた日本へ帰国してビザ申請・・という可能性があるからです。

ただ、私が個人的にお勧めするのは3番目の方法で、学生ビザで最低でも1年以上フランスに住まれてから結婚される事をお勧め致します。

特に日本人の方のフランス語が初心者で(個人的に日本で取得されたフランス語レベルB1までは、フランスにおいては初心者とみなします。)、1度もフランスに半年以上の滞在をされた事の無い方。

メリットとしては下記になります。

  1. フランスが今後半生を過ごす場所として、自分にふさわしいかどうか(やっていけるかどうか)を見極める事ができる。

  2. フランス語がある程度できるようになる事で、伴侶に頼らなくてもいざという時に対応出来、自分に自信をもって
    フランス生活を過ごせる。

  3. 伴侶となる人だけではなく、相手の家族や友人とコミュニケーションを事前に取っておく事で、フランス生活において孤立するのを避けられる。

  4. 1年間以上伴侶と同棲する事を証明できるだけでも、結婚が認められる大きな要素となる。
    (フランスで結婚するには役所から認めてもらわなくてはいけません。)

  5. これは日本人とでも一緒ですが、伴侶となる人と1年間以上一緒に生活する事でその人と一生涯ちゃんとやっていけそうかどうかを見極められる。

確かに3番目の方法だと、時間もかかり語学学校に通うお金もかかりますが、長い目でみると最もリスクが少なく、伴侶となる家族とうまくいく可能性があるように私は思っています。

最も大事な事は、私たちはフランスでは常に「外国人」であり、「相手とうまくやっていけるかどうか」という事と、「フランスでうまくやっていけるかどうか」という事は、また別問題という事です。

参考になさってくださいね。

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