以前に「ビザと滞在許可証の違い」の記事を書きましたが、

今回はワーホリビザと学生ビザの違いについて。

よく勘違いしている人が多いのが、(実は私も渡仏するまで勘違いしていたその1人ですが
ワーホリビザを取得しないとフランスで労働はできないのではないか、という事です。

答えは、学生ビザでも時間制限はあるものの労働はできます。

ではワーホリビザと学生ビザそのメリットとデメリットの違いは?

下記にまとめてみました。

ワーホリビザ

メリット
働き先さえみつかれば、働くまでの手続きが簡単なので雇用主が気軽に雇いやすい。

学校などに登録する義務はない。

デメリット

一年に制限人数があるので渡仏までの計画が立てにくい。

国からの家賃補助の申請ができない。

労働ができる権利がある、というだけでやりがいのある仕事を見つけるにはまず
ある程度のフランス語力が無いと働く先を見つけるのも困難。(※日系企業のみ可能性あり)

ビザの期限は一年で、滞在許可証の更新は不可。
よって、例え雇用主に能力を認めてもらえて正式に雇ってもらおうとしても一度帰国して
取得が難しい労働ビザの申請からやり直さないといけないので、結果的に正式長期雇用してもらうには不利。

こんな人にお勧め
すでにある程度のフランス語力がある人。

既に希望の働き先が見つかっている人。
(学生ビザで就職先が見つかって、正式雇用に向けて語学学校の登録無しで働きたい人など)

一年以上の長期滞在更新は望んでいない人。


学生ビザ

メリット
最も取得しやすいビザなので、渡仏計画が立てやすい。

家賃補助の申請ができる。
(例:現在、月450ユーロの家具付きステュディオの人で約170ユーロの家賃補助が出ているようです。)

学生としての各種割引が受けられる。

一年以上の滞在許可証の更新ができ、学生身分としてなら3年位は簡単に更新できる。

スタージュ(見習い研修)やアルバイトは比較的見つけやすく、もし能力が認められれば
時間はかかるが(逆に言うと時間をかける事ができる)正式雇用に結びつけやすい。

デメリット・・・はほぼ見当たりません!
どこかの学校に必ず登録する必要があり、それなりにお金がかかるのでそれをデメリットと考える
人も多いようですが、実際ワーホリビザの人も最初の6ヶ月くらいは語学学校に通わないと
それなりの仏語が身に付かないので、デメリットとは考えにくいです。

こんな人にお勧め
フランス語を全く学んだ事が無い人、及び初級者の人。

一年以上の長期滞在の可能性も検討したい人。

将来フランスで就職を目指したい人。

上記、参考にしてみてくださいね。

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2件のコメント

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    Bonjour,先日はSkypeでの相談にのっていただきありがとうございます。Lyonに居た時にお話させていただいた中野です。

    現在横浜でパティシエとして就職中です。一方でパティシエとしてフランスで働くために現地で資格を取る、もしくは研修ができるくらいに日本で働いてから(学校には行かなくても)渡仏できないか。。と考えています。

    前者の話になりますが、実は「Francois Rabelais」というLycee d’Hotellerieを見つけてLyonへ1年再渡仏しようか計画中です。

     学生ビザで1年、その後就労ビザが下りれば。。と考えていますが、就労ビザも努力次第で長期滞在することも可能なのでしょうか。。(いつも「Ca depend des patrons」とは聞きますが、もっと情報がほしかったので質問させていただきました。)

     日本での就職先でもお菓子のことは学べますが、今の就職先が本当のレストランではなく工場ですので、どうしても素材のことやお客様と直接かかわれるRestaurationとは無縁です。。そして、どうしてもフランスで生活できるように頑張りたいので日本での就職をどうしようかと検討中です。(まだ社会人歴1年弱です。)

     Lycee d’Hotellerieでは26歳まで、という期限もあるのでなるべく早く渡仏したいのですが、できる限り具体的に計画を立てたいので。

    向こうの学校にもContactをとって詳細が分かり次第、また連絡させていただけませんか。
    もしくはSkypeでお願いします。

    よろしくお願いいたします。

    中野 里香

  2. ビザと滞在許可証

    フランス留学の相談を受ける度に、多くの人が「ビザ」と「滞在許可証」を混同しているのに気づきます。

    また、その混同している大きな理由の一つが、日本の大きな留学代理店や既に留学した人が間違った知識を教えているせいだと気づいた時には、愕然とします。

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