1998年に『Lick the Star』で映画監督デビューを果たし、2003年公開の『ロスト・イン・トランスレーション』でアカデミー脚本賞やゴールデングローブ賞 脚本賞、セザール賞外国映画賞などを受賞、

そして2010年の第67回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞したという、
ソフィア・コッポラ監督の「SOMEWHERE(サムウェア)』 観て来ました。

ソフィア・コッポラ監督「SOMEWHERE(サムウェア)』


公式サイトより、予告編が見れます。

ストーリーは
自堕落な日々を送るハリウッド・スターが、娘と暮らし始めたことで自分を取り戻していく物語で
フランシス・フォード・コッポラ監督との父娘関係をもイメージさせる映画です・・・

私は英語オリジナル音声でフランス語字幕付きという環境で観たので、全ての会話が理解できるか
少し不安がありましたが、複雑な会話はほとんどなく、会話もそれぞれ日常の他愛のないものばかりでしたので
そんな心配は無用で

どちらかというと、イメージと併せて俳優達の表情や心象風景を見たり感じたりする映画だと思いました。

観に行く前に友人より「流れがゆっくりで、導入部分がとても長いからそれで退屈する人も多いと
思うけど、大丈夫、良い映画だよ!」

と聞いていたので、

ふむふむ、導入部分が長いのね・・・とだけ理解して観ていたら、観ようによってはほぼ9割が導入部分の
ようなイメージ。苦笑

観終わってから気づいたのですが、あれを導入部分だと思わない方が良かったなということです。

そして、この映画、観ている時よりも観終わった後からじわじわと感情が来る映画でした。

アクションやコメディといった派手なシーンを期待する方にはあまりお勧めしませんが、
よく観ていると、くすっと笑えるシーンも多々あり(ただし、地味です。)
日常生活のあり方とか、家族のあり方とかをやはりジミーに考えさせてくれる映画なので

あまり考えずに気を楽にして、イメージを追っていくように映画の世界に入りたい方には
おすすめではないかと。

日本では4月2日に公開ということなので、機会があれば是非!