フランス語留学生の方からの相談で最も多いのが、
「もう○ヶ月もいるのに、ペラペラになりません!フランス語わかりません!」
というもの。
びっくりするのが、渡仏一ヶ月でフランス語の上達が見えないからと落ち込んでいる人もいること。
私から言わせれば、
「数ヶ月やそこらでフランス語ペラペラになろうなんて、無理!諦めなさい」
大抵、みなさん
「へ?」という顔をされます。笑
フランス語を学ぶ事を諦めろ、という意味ではありません。
不可能な目標に惑わされて、それができないからといって落ち込む事をやめましょうという意味です。
大体数ヶ月フランスに滞在したからといってペラペラになるわけがないから
できなくて当然。落ち込むだけ無駄です。
むしろ、落ち込む事で脳が固くなって、更に習得能力を下げますよ。
語学習得は個人差が大きいので一概には言えませんが、私自身の経験から言うと
まず最初の3ヶ月でフランスの生活に慣れる、6ヶ月を過ぎた頃に会話のリズムみたいなものがわかって
きます。そして一年経つ頃にやっと日常的な会話が大体自信を持って言えるようになるけれども
まだまだ完全に全てのフランス語を理解したり、言いたい事を思う存分言うレベルではない・・・。
そんなものでした。
一年目、フランス語が完全に理解できなくて、上手に喋れなくてもいいんですよ。
私たちは外国人なんだし、フランス人も完璧に喋る事を私たちに期待はしていません。
それよりももっと大事なのは、どれだけ
「フランス人とコミュニケーション取りたいという気持ちがあるかどうか」
最初は単語を並べるだけでもいいじゃないですか。
辞書片手に会話してもいいじゃないですか。
わからなかったら、もう一度ゆっくりと言ってもらってもいいじゃないですか。
言葉はあくまでコミュニケーションのツールです。
上手に話せるようになるに超したことはないですが、コミュニケーションの基本は
「相手と経験や感情、考え方を共有する事」
にあります。
まずは肩の力を抜いて、会話を楽しむ所からはじめませんか。