最近、あることがわかった。
「不幸なことばかり起こって、とても苦労している人生だ・・・」と武勇伝を披露している人たちこそ、本当は幸運の持ち主なのではないかと。

ある知り合いのフランス人女性の話。
何年か前にお金持ちの夫に自殺され、子供達には嫌われ、失業して、職が見つからず、半分うつ状態で暮らしている女性がいる。

でも、1年前に昔イギリス留学中時代のイタリア人の元恋人が彼女のことが忘れられず、プロポーズしてきたという。
もともとそのイタリア人は彼女のことをものすごく愛していたのを、彼女が振ったらしく、しかしその後もそのイタリア人の彼は彼女のことを想っていたのだが、彼女が他の人と結婚したことを知って、諦めたのだという。

そのご月日は流れ、ふとしたきっかけで彼女が夫に死なれ、1人でひっそりと暮らしていることを知って、国際的なビジネス会議も蹴ってフランスの彼女の家を探し出して、会いにきたという。

しかも今はかなりの大富豪。手に一杯のバラを持ってタクシ=ーで乗り付けて!
素敵だと想いませんか?元彼氏だったわけだから、彼女の好みからそう遠くないはずだし、彼女が結婚したことを知って、遠くからずっと彼女の幸せを願ってただなんて、性格もよろしいとみえる。

その後、イタリア人の彼は彼女が再婚してくれるのなら、今の妻と別れ(もともと、彼女との失恋の傷心時期に出会った人とかで、ずっと関係は冷め切っていたらしい。)身一つで来てくれれば、全部イタリアで生活するものは全部用意するとのこと。

さらに!彼女は家を買ったばかりだったのだけれども、イタリア人の彼は、万が一の為にも彼女の財産は全て彼女の為にとっておくように、とも言っていたそうである。

なのに、彼女はこの話を蹴ったのです。
彼の言うことが信用できないと。しかも、かなりの暴言?皮肉を彼に吐いたらしい・・・。

そして、今だに彼女は職も見つからず、「あんまり友達も連絡してくれない」と半分泣き暮らしているようです。
そして、その時どうしてその話を蹴ったのかととても後悔しているそうです。(そのイタリア人の元彼氏は本当に真面目な人で、真剣に彼女のことを考えていてくれたことが、やっとわかったのだそうです。)

こういう状態を見ていると可愛そうなのですが、もともと彼女は運がいい方だったのではないかと。そして彼女自身が自分で不幸をわざわざ呼びこんでいるのではないかと・・・。

ちょっと、今日他にも似たように、とてもラッキーなチャンスを与えられた人が同じように人を信じられなくて、とても彼にとっても良い話を断っているのを目の前にして、こういう現象を確信したのでした。