日本とフランスの遺産相続についての続きです。

遺産相続2
ちょうどいい機会なので、日本の遺産相続とフランスの遺産相続についての違いを調べてみました。
日本とイギリスやフランス、アメリカなどと比較した「相続」に関する専門サイトを見つけて、
ラッキーと思ってみてみたら・・。

あれ、最近遺産相続に関係した仏人友人に聞いていたことと定義が違う?

おかしいな、と思ってフランスの法律に関する国のサイトで改めて確認してみると、
はい、仏人友人が説明していた内容であってる!

で、その日本の専門サイトをよくみてみると、どうもそのフランスの遺産相続に関する内容の出典は・・
フランス在住の1個人の日本人の方が書いているブログ!!!!😂😂😂😂

ありえない〜!!!

そのブログも少し読み進めていくと、その日本の法律関係のサイトからリンクされているだけあって、色々と専門的な質問が投稿されていて、ブログ主の方は「私は専門家ではないので・・」と困ってらっしゃいました。

・・・ですよね。笑

そのブログ主の方は嘘を書いていた訳ではなかったのですが、
「私の場合はこうだった」と書いていたのを日本の専門サイト?を書いている方が
全部そうなんだ!と思い込み書いていた模様。

日本でもそうだと思いますが、個人個人の状況が違えば、答えが違うのは当たり前。

専門税理士さんがそのサイトの記事を書いてらっしゃるみたいでしたが、
専門家として記事を書かれるからには、ちゃんと真偽を確かめてから
「アドバイス」して欲しいものです。

ちなみに、私の友人でも「フランスでは配偶者に遺産が残らないようになっている」と
思い込んでいる人がいましたが、それはその友人も上記のブログを書いていた方も
le régime de séparation de biens (夫婦財産別産制)の契約を結婚時に
交わされていたようであり、どうも特に定義しないと自動的に配偶者には
遺産相続はされない、となっていたようです。

このle régime de séparation de biens は配偶者が負債を負う可能性が
あるお仕事をされている場合などは、万が一の時に妻にまで
借金の相続がされないといったメリットがありますので、
これはこれで良い制度だと思います。

現在フランスで結婚されている方、これからされる方も
是非、夫婦の関係が上手くいっている時にこそ、
万が一の時の為の契約事項の確認をされていくといいかもしれませんね。
(往往にして、仲が悪くなってからでは冷静に話しあえませんからね・・苦笑)

ちなみにフランスでは日常生活でもかなり多くの契約書、書類に記入&サインする必要があり、
最初はうんざりしていましたが、逆に事細かく契約書を交わすというとは、
自分の身を守ることにもなりますので、今では細かければ細かいほど
有難いと思うようになり、親しい知人と仕事をした時にも
友情を壊したく無いからこそ、契約書を交わしたこともあります。

日本では基本、信頼関係という名の口約束が多いようで、
日本からフランスに駐在することになった方のヴィザ申請のお手伝いを
する時、ほとんど雇用契約書自体が無いことに驚かされます。

どの分野にも言えることですが、それぞれの人の「常識」はかなり異なることが多いですし、
ケース・バイ・ケースで事情が異なれば状況も変わってきますので
日常的に、お互いの認識を確認する癖をつけていくことは大事ですね。

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