先日パリの友人がトゥールへ来た際に、普段は行かない4つ星ホテルに併設している
結構洒落たブラッスリーにランチへ行きました。
インテリアはとてもシックでとても居心地良し(その割に値段は結構リーズナブル!)
結構広い店内でしたが、入り口を入ってすぐのテーブルが空いていたので、そこに
席をとることに。
トゥ−ルはパリと違って非常に治安の良い街。 またレストランも席数が少ない小さいレストランばかりで
フレンドリーなレストランが多いので、あまり気にせず席に座って
手提げバックを椅子の後ろに置いて座っていたのです。
そして友人と談笑していたら、目の前の友人が叫びました。
「え、ちょっと、バック! 後ろの人!」って。
私は何が何かわからず振り返ると、椅子の後ろに置いていたバックが無く、
ジプシー風の女性が突っ立ってとこっちを見ているではありませんか。
確かに置いていた場所にバックはなく、すぐ側に女性が大きなトートバックを持っている!
もしかして!と思い、女性を見てトートバックの中を見ようとしました。
(この時点でこの女性がスリで無かったら大変失礼な態度でしたが・・・!)
そしてその直後、私のバックが地面に放り出されているのを発見。
少し椅子から離れていたので、明らかに椅子から自然に落ちたと考えるには不自然。
そして改めてその女性を見ようとしたら、こつ然と消えていました・・・!
そう、まさにスリだったのです!
今回幸い友人が気づいてくれたから良かったものの、私一人だったら完全に盗られていたかも
と思うとぞっとしました。
中には財布は勿論、身分証明書、パスポート、会社の書類と大切なものが色々と入っていましたし。
それにしてても、パリに行く時はいつもスリなどに注意はしているのですが、まさか安全と思っていた
トゥールの街でスリに居るとは思ってもいなかった・・・というより、
貴重品の入ったバックを自分の目の見えない後ろに置く事自体、気が緩んでいたなと反省。
まあ、これでも通常トゥールの街ではあまり心配は要らないのですが、今回は
1.高級ホテル併設のブラッスリーだった事。
2.駅前で観光客が多い場所だったであろう事。
3.すっと入って、すぐに逃げられる出入り口すぐ側の席だった事。
上記のような条件が重なって、特にスリには狙われやすい場所であったと思います。
自分でも改めて「ここだったら大丈夫」とは思わずに、常に気を引き締めないとなあと
思ったのでした。