アゼ・ル・リドー城 Château d’Azay-le-Rideau

ロワールの真珠

こぢんまりとしているものの、ルネッサンス様式が取り入れられた華麗なお城は、文豪バルザックにより「ロワールの真珠」とも称されています(『谷間の百合』)

アンドル川(ロワール河支流)の中洲に、さしかけたように建てられ水面に映す城の姿は一枚の絵画のように美しく、反対側には上品で優雅な庭園があります。

もともとは16世紀前半、当時の皇帝フランソワ1世の投資家の一人であった富豪貴族ジル・ベルトゥロ(Gilles

Berthelot)が自らの封建領地のために建設したお城ですが、フランソワ1世により没収され、その後度々の城主の交代と共に改装・修理工事が実施されました。

特に、フランス革命中に領地買収した、自由主義者の貴族シャルル・ドゥ・ビアンクール (Charles de Biencourt)

により大工事が行われました。この時、中世の名残部分が取り壊され、ロマンティックなイギリス式庭園が加えられました。

また、1905年からは国の所有物となっています。

ルネサンス博物館

美しい外観と共に、城館内部では各時代・各城主の残した貴重な調度品の数々を見ることができ、これはフランスにしては珍しいことでルネサンス博物館ともいえます。床を一段高く設計された台所、豪華装飾を催した階段、自然に豊かな景色を望む斬新なつくりのバルコン、タピストリーを始めとした工芸品(「青の寝室」の壁にかけられたルイ13世のタピスリーは有名)も見もの。

スペクタクル<夢と光>

美しい照明に包まれた夜の城と、音楽をバックに、松明や照明に照らされた緑の宝石箱といえる庭園内を散歩形式に楽しむイベントは必至。

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