Savonnières(サヴォニエ)で、Les Grottes Pétrifiantes de Savonnièresと、La Vallée Troglodytique des Goupillerèsを訪問してきました。

タイトルの「TROGLODYTE(トログロディット)」とは、石灰質の完璧を掘って作られた、洞窟内の居住地のこと。
サヴォニエは、Tours(トゥール)から、車で20分程の近さのまちです。近いとはいえ、トゥールの中心街とは全く違うイメージ。非常に静かで、牛や馬が草原に寝転んでいたり、ひまわり畑が広がっていたりと自然たっぷり[emoji:i-265]の気持ちのよいまちです。

まず最初に訪問したのはLes Grottes Pétrifiantes de Savonnières。日本でいう、鍾乳洞のようなイメージ。二箇所の洞窟を、分かりやすい説明をしてくれる親切なガイドさんと(それから陽気な仏人の団体グループと)共に見学しました。

小さな入り口から地下にもぐって行くと、内部はひんやり、そして多少の湿度。まずは、恒常的にしたたる石灰水が作る湖が広がり、更に奥へと進んでいくと、石灰水の滝、…。
そしてそこら中に、制作途中のオブジェ[emoji:i-222]。石灰水を利用して作るオブジェは、小さいものから大きなものまで。光沢度の強いものはキラキラ輝いていたり、磨かれたものは象牙のような感じです。半年から一年間かけて作られ、しかもその間、二週間ごとにいちいち人の手を加える必要があるそうで、本当に丹念な制作方法。
また、浮き彫り絵画のようなオブジェは、ゴムの様な型を利用して作るもので、細かい部分まで綺麗に仕上がっていて、バリエーションも様々。
ちになみ、これらは売店で購入可能。トログロならではの作品をお土産に是非!

二番目のトログロ訪問で驚いたのは、ガロ・ロマン時代から残るお墓。紀元前のお墓なんて日本で見たことなかった。
そして、一番奥の広いスペースは、ワインの試飲部屋になっていて、洞窟見学終了を祝して皆で乾杯!美味しいロゼでした。洞窟の中でワインを飲む、というのもそうある機会ではなくフランスならではかと[emoji:i-281]。

ロゼで気分がよくなった後は、次の訪問地La Vallée Troglodytique des Goupillèresへ。この二箇所は、車で20分ほどで移動できるので、是非はしごすることお勧め[emoji:i-33][emoji:i-203]。

グッピエールは、先ほどの鍾乳洞とは打って変わって、小さな農場のようなところ[emoji:i-279]。
こちらも分かりやすいガイドさんと一緒に見学しました。かつてトログロに暮らしていた農民の部屋をひと通り回り、第二段階としては地下に
残っている避難部屋。かつて海賊等からの攻撃に対して作ったものらしく、ベトナムに行ったときに見学した「ベトコン」を思い出しました。
中は暗く、幅一人分の狭い通り道…長時間は居座りたくない場所です、外の世界とは打って変わった、巧妙なつくりの内部は見る価値大有りです。
屋外は、家畜がいたり、休憩場所やピクニックスペースもあり、自然に囲まれた気持ちのいい場所です。

見学後、レセプション奥の休憩室でいただいた、自家製りんごジュース[emoji:i-264]は驚くほど美味でした。
また、私は試飲しなかったのですが、この地で作ったワインも非常に美味しいそうです。どちらも売店で購入出来ますし、むしろここ以外で手に入れることは困難と思われるので、お土産にお勧めです。