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風刺画で知られる「Charlie Hebdo(シャルリー・エブド)」新聞社の本社に武装した2人の男が押し入って銃を乱射し、
ジャーナリスト、イラストレーター、編集会議に招かれていたエコノミスト、警察官2人を含む12人の死者と
数人の重傷者が出ました。

この事件にフランス中の人がショックを受け、現在ジャーナリスト達を偲び、
またメディア&発言の自由を守る為に
7日の夜からフランス全国で大きな追悼集会やデモが広がり、
ツイッターやFacebookなどで「JE SUIS CHARLIE(私はシャルリー)」と発信したり
アイコンを変えたりする行動が広がっています。
(彼らを支持して追悼の意を表すと共に、表現の自由を宣言する為。)

« Charlie Hebdo » visé par une attaque terroriste, la rédaction décimée
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(Le monde 紙より)

暴力に屈してはいけない。

« Je préfère mourir debout que vivre à genoux. »
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(Le monde 紙より)

私は(暴力に)屈して生きるよりも立って死ぬ方がマシだ。

これはCharlie Hebdo社の編集ディレクターでありイラストレーターであったStéphane Charbonnierが
10年前にル・モンド紙のインタビューの中での発言だそうです。

悲しい事に今日それが現実のものとなってしまった訳ですが、
この数年間、何度も襲撃されていたとの事ですから、常にこの覚悟はあったのでしょう。
心から彼らへの敬意を評してやみません。

また今回の事件で心配なのは、この事件が発端となり
次のテロに繋がったり、善良なアラブ人達や敬虔なムスリムの人達への
差別や偏見が広がらないかということ。

つい数ヶ月前にイスラム教の人と知り合い、色々と宗教やテロの事について議論した事があるのですが、こういったテロをする人達はイスラム教徒の中でも過激派とよばれる、ごく一部の人たちなので、
普通の敬虔な真面目なムスリム達まで同じような目で見られて悲しいと話していた所でした。

あと、よくこういう事件が起こると写真や動画だけが一人歩きして、
フランス全国がまるで火に包まれていたり、
戦争のような状態になっていると早とちりする方達がいますが
それはありません。

ただ勿論危険そうな場所に近づかないようにしたり注意をする必要はあるかも
しれませんが、危険なんてのはどこに居ても同じ事です。

またこういった事件を見て、ただ
「怖いなあ」と恐れるのではなく、
少し考えてみて欲しいのです。

私たちの日常の中でも「力」や「暴力」に脅かされることが
あると思うのです。
その時に私たちに何ができるのか。

もしかしたら、目に見えては何もできないかもしれない。
でも暴力に暴力で返すことだけはしてほしくない。
そう願ってやみません。

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