ビザと滞在許可証の違い

フランス留学の相談を受ける度に、多くの人が「ビザ」と「滞在許可証」を混同しているのに気づきます。

また、その混同している大きな理由の一つが、日本の大きな留学代理店や既に留学した人が間違った知識を教えているせいだと気づいた時には、愕然とします。

まずビザ＝査証は「入国許可申請証」とも言えるもので、わかりやすく言えば、フランスに入国する際にどういう理由で入国するのかを証明するものです。

しかしこれに対して「滞在許可証」はフランスに滞在する為にどういう身分で滞在するのか、を証明するものです。

ですので、学生ビザを取得してフランスに入国しても、そのビザの期限が切れるまでになんらかの身分の滞在許可証を現地で取得しないと、ビザの有効期限が切れるとフランスに滞在する事ができません。
また滞在許可証を更新することを「ビザを取得する」と言ってしまう留学生の方がいらっしゃいますが、
これも間違い。

ビザは前述した理由から、既にフランスに入国した後滞在を延長するのであれば、それは滞在許可証の申請、
もしくは更新になります。

例えば、ワーホリビザは一年のフランスでの滞在を許可するビザですが、一年後更に滞在を続けたい場合は
一度日本へ帰国しなければなりません。

それはなぜでしょうか？

前述のビザと滞在許可証の違いがわかっていれば、答えは簡単。

ワーホリビザ自体が一年以上滞在する事が不可能なビザで、それ以上滞在するとなるとフランスに住む目的
自体が異なってくるからです。

よく、フランスで将来就職を目指してワーホリビザの取得を目指す人がいますが、一年以内をめどに
「仕事体験」をしたいのならまだしも、長期で就職活動をしたい方には実はワーホリビザは不利になります。

ワーホリビザについては後日また書いていこうと思います。

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