フランスの医療システム

フランスと日本では、医療システムに大きな違いがあります。 病気の種類や度合いによって、例外もありますが、大抵の場合は、「ジェネラリストに予約を入れる→病状を説明し、診察してもらう→薬局へ」という手順で解決します。

フランスの医療システム/日本との主な違い

1、医薬分業制
2、完全予約制
3、保険の払い戻し方法

 

1、医薬分業制

医師は普通、専門医と開業内科医に区分されています。 検診してもらいたい時、専門科に直接行くより、まず近所のMedecin generaliste(開業内科医メドゥサン・ジェネラリスト)へ。フランスでは現在ホームドクター制度というものがあり、ある一つの医者を登録して必ずそこに行くようになっています。(登録していない医者にかかると、セキュリテ・ソシアルの払い戻しがされないか、払い戻し率が非常に悪いです。)

ジェネラリストは、問診、触診、聴診のみの検診を行います。
→薬は、医師が書いてくれる処方箋に従い、薬局で購入します。
→注射の必要がある場合は、薬局で注射液を購入し、診察してもらった医師か、Centre Medicale(診療所の大きい形態)か、看護婦に打ってもらいます。
→ジェネラリストで解決しない場合は、専門科へ行くことになります。
→手術をする際は、医師の指定する病院(公営:総合病院/大学病院と私営に分かれます)へ行くことになります。

病院の区分
内科:médecine interne
外科:chirurgie
婦人科:gynecologie
産科:obstetrique
神経科:neurologie
眼科:ophtalmologie
耳鼻科:oto-rhino-laryngologie
歯科:chirurgie-dentaire

ほか、血液検査やレントゲンなどにも、それぞれ専門機関があります。

 

2、完全予約制

ジェネラリストにせよ、病院にせよ、診察を受けるためには予約が必須です。
新生活を始めた際に、管理人や薬局で近所のジェネラリストの住所・名前・電話番号を聞き、控えておくとよいでしょう。 その後、頻繁に行く機会がある場合は、いくつか他にも行って、自分に合ったかかりつけの医師を見つけるとよいでしょう。

 

緊急時の場合
・各病院センターのSAMU:service d’aide medical urgence(公共救急医療サービス):Tél :15
・SOS Medecins(緊急医師団/パリ及びパリ郊外):Tél :01 47 07 77 77

3、保険の払い戻し方法

医療保険制度:securite sociale(社会保険)に入っている場合のみ対応。
医療保険でカバーされる診察料などの費用を、まずは全額支払い、その後、返金されます。(=remboursement払い戻し方法)

 

■病気の時の実用会話

・だるい。→Je me sens las(se).

・吐き気がする。→J’ai la nausee./J’ai envie de vomir.

・風邪をひいた。→Je suis enrhume(e).

・鼻水が止まらない。→J’ai le nez qui coule.

・悪寒がする。→J’ai des frissons.

・食欲がない。→Je n’ai pas d’apettit.

・胃が痛い。→J’ai mal a l’estomat.

・下痢だ。→J’ai la diarrhee.

・便秘だ。→J’ai la constipation.

・生理不順だ。→Mes regles sont irregulieres.

・診察の予約をしたい。→Je voudrais prendre rendez-vous avec un medecin.

・この薬は効かない。→Ce medicament a commence a agir.

 

■お勧め簡単治療法
・grog:風邪の引き始めに効果あり。レモンとラム酒と砂糖を加えた飲み物。カフェでも頼めます。

・コカコーラ、BADOIT(フランスでポピュラーな炭酸水):消化不良に効果あり。

・L’eau de Melisse:疲れ、吐き気、消化不良、などに効果あり。多くの薬草を混ぜて作った高アルコール。薬局で購入できます。

 

 

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