子宮筋腫の手術までの過程その6です。
さて、gynécologue(婦人科医)の指示によりRadiologue(放射線専門医)とのアポイントを取り、
gynécologueからRadiologueへ当てた指示書の手紙のコピーも自宅に郵送され、
(全ての過程は患者とかかりつけ医に自動的に送られるようになるようです)
アポイントへと赴きました。
手術は2ヶ月後ですのでこのアポはgynécologueのアポから3週間後位。
開腹手術の前にembolisastion(オンボリザション=動脈塞栓術)を併用した方が
良いという事で、その手順などについての確認、という事でした。
実はこのアポイントまでに、手術を受ける病院の事や子宮筋腫の事について色々と調べていましたら、
なんと、アポイントを取ったRadiologueはフランスで初めて子宮筋腫の最先端の治療法、
ultrasons(ウルトラソン=超音波)による治療法、
集束超音波治療(FUS)を行ったチームの医師の1人という事がわかりました。
開腹でもカテーテル挿入も無いので身体へのダメージが少なく、勿論麻酔も必要なし、
即日退院もできるという魅力的な治療法に思えました。
その記事を早速ダウンロード、プリントアウトしてアポイントに持って行きました。
それにしても余談ですが、このアポイントの場所に行き着く間でも大変だったんです!
アポイントを取った時に病院内の放射線科の場所を特には教えてはもらえず、
(アポイントの紙にはドクター○○と○時にアポ、としか書いていない!)
でも同じ病院内だからわかるだろう、と地図と病院内のあちこちに設置してあるパネルを頼りに
行く事にしたのですが・・・
Neuroradiologie というパネルをすぐに見つけたので早速行ってみると・・・
しーんっ、人気が全くありません。
よ、よしっやはり近くにいた看護婦さんに聞いてみよう。
そして教えてもらった建物に行くと・・・
それらしきパネルが無いのでやはり近くの受付の人に聞いてみます。
すると、
「あら、ここではないわよ。最近までここにあったんだけど、今工事をあちこちしているから、
毎週部屋が変わったりするのよねー。」
ふむふむ、では私の行くべき所はどこなのでしょうか?
「そうねえ。きっとあそこの建物よ!(自信たっぷり)」
えええええっ、その建物、今行ってきたばかりなんですが・・・
よ、よし、こうなったら総合受付だっ!
と、総合受付に行きますと、やはりすぐにわからなかったようで、数分待たされた後に場所を教えてもらいました。
工事で場所が変わるのは別にいいんだけど、病院内の受付の人までよくわかっていないと
いうのは、ど、どうなんでしょうか?
やはり、おフランスですね・・
そして、やっとアポイントの場所の受付についた時にはアポイントの時間丁度でした。
受付を済ませるのか?と思いきや、名前も聞かれずそこにある待合室で待て、と言われて
待っているとすぐに名前を呼ばれて診察室へ。
医師の手には既に私のIRMのスキャン画像やgynécologueからの指示書などがあって、
一通りの症状等の確認をされて、embolisastionとは何か?という簡単な説明と共に
説明する文書も後でじっくりと読んでおく様に、と渡されました。
embolisastionについては以前も説明を受けてみたので、気になっていた超音波による
治療法もあると最近知ったのだが、それはどうなのか?と思い切って質問してみました。
すると、
私の場合、筋腫があまりにも大きくなりすぎているので、あまり効果的な治療法では無いという事、
またこの治療法には保険が適用されないので、治療費もかなりかかるという事、
また新しい治療法だけに数年、何十年といった副作用のデーターなども取れておらず、
今後子供を産む可能性も無い高齢の方には良いかもしれないが、まだ私のように
今度子供を産む可能性などもある事を考えると、どういった副作用が出てくるかも
わからないので、おすすめはしない、という事でした。
なるほど、非常に魅力的と思われる方法でも、その人の症状や条件によっては
合わない、という事なんですね。
とりあえず、疑問が解けたので聞いてみて良かったと思いました。
そして、全ての説明を理解したという事で、開腹手術の前に
embolisastionの手術をする、という事になりました。
さて、次は麻酔医とのアポへと進みます・・・。