トゥレーヌ地域でも最も重要なお城のひとつ
リヴォー城はアンジュー公の古い流れをくむ名家のBeauvau(ボヴォ)家が住んでおり、13世紀にブルボン家と婚姻関係を結んだ後、ルイ14世によって爵位を与えられてからは、トゥレーヌ地域でも最も重要なお城の一つとなりました。
その後リシュリュー枢機卿の妹と婚姻関係を結び、さらに権力をもったジョン・ボヴォーはロレーヌ地方のプリンスとなってから一家はロレーヌへと引越し、その後ヴィランドリー城の城主がリヴォー城を買い取りました。
もともとは戦争用の馬を育てていることで有名だったリヴォー城は、ジャンヌ・ダルクが100年戦争中に強靭な馬を探しにきたことや、フランス・ルネサンス文学を代表する作家François
Rabelais(フランソワ・ラブレー:1494~1553)が代表著作「Gargantua(ガルガンチュア)」の中で戦いの舞台として描いた地としても有名な場所です。
※フランソワ・ラブレー
不思議の国のアリスなど、おとぎ話の世界
文化省の「素晴らしい園」にリストアップされているリヴォー城の16ヘクタールに渡る森と庭と森は
様々な種類の花畑、果樹園、野菜畑やトリュフのとれる森など、で成り立っています。特に最も新しく造られたバラ園は、325種類以上ものバラからなっており、良い香りを漂わせています。
また特に特徴的で訪問者を楽しませてくれるのは、おとぎ話や伝説に登場する人食い鬼、巨人、小人などの造形物があちこちに見られ、そこはまるでおとぎ話の世界に入り込んだよう。森の中に設置されているベンチに座ると「星の王子様」で有名なサン・テグジュペリ
のポエムが目に入るなど、 一日中森や庭園を散歩しても飽きることがないでしょう。
※サン・テグジュペリ
完全にもとの美しい姿を取り戻した城
90年代初頭から現在の所有者により大工事が行われ、城塞時代の主塔や丸煙突、15・16世紀の特有建築、ルネサンス期イタリア人画家による天井壁画などが美しく蘇り、2001年のle
premier Prix Point de vue-Demeure historique-Carré Rive Gauche(歴史的重要建築物の改修における賞)も受賞しています。
また公にはされていませんが、現在の所有者がアメリカの大富豪であることからアメリカ大スターや大富豪達の隠れたホテルとして使用されていることも大変興味深い場所です。
リヴォー城 Château du Rivau
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