サン・コム小修道院 Prieuré de Saint-Cosme

サン・コム小修道院 Prieuré de Saint-Cosme

ピエール・ド・ロンサール資料館ルネサンス期の大詩人ロンサール、王族が通った修道院
サン・コム小修道院は1092年に小礼拝堂として建てられ、15世紀~16世紀頃はAgnès
Sorel(アニエス・ソレル)、Catherine de Médicis(カトリーヌ・ド・メディシス)、Louis
XI (ルイ11世)などなどの王族達がよく訪れる場所となり、特に1564年にはルネサンス期フランスの大詩人であるPierre
de Ronsard(ピエール・ド・ロンサール)がしばしば滞在していた場所で有名です。

「詩人の貴公子」と呼ばれたロンサールはカトリーヌ・ド・メディシスとその息子Charles IX(シャルル9世)を迎え入れては、「(La
Franciade)フランシアード」と題したフランス王家の起源を歌った長編叙事詩を執筆していました。

サン・コム小修道院とその庭1585年にロンサールはこの場所で亡くなり彼の墓は内陣の左手で見つかりましたが、1934年からバラの木と共に芝生の下に移されました。1742年、小修道院は廃止され、フランス革命に際して領地は売却され廃墟となっていたところを1944年に爆撃を受けたので、今では教会のいくつかの部分、ロマネスクの内陣の一部、修道士の食堂、回廊の基礎の輪郭と15世紀の小修道院長の居館などが残っています。

1951年、アンドル・エ・ロワール県が買い取り、ロンサール記念博物館として機能するようになりました。

つるバラ、ピエール・ド・ロンサールロンサールの世界が感じられるロマンチックな庭
1988に造られたサン・コム修道院の庭は2ヘクタールにも及び、ルネッサンス時代の大修道院や庭をイメージしたもの。
教会の北側に位置するバラ園は3つの規則的な花壇によって成り立っており、 本館の前にある柘植はとても美しく、400年にもなる古いイトスギは修道院にある典型的な木です。

ピエール・ド・ロンサールのつるバラと柘植で飾られた半円形の庭は建築家たちによってデザインされたもので、古くからの典型的なフランス庭園とモダンな庭園が混合したスタイルがサン・コム小修道院の庭の特徴。

つる葡萄のトンネルその他、野菜畑や美しく整えられたつる葡萄のトンネルなどもとても珍しいもので、まるで昔話の森に迷い込んだようです。

とても美しい庭とロンサールの美しい恋愛のポエムの世界が感じられるので、結婚式の写真撮影などにも最適な場所。またその芸術的な場所ゆえに一年に4~5回ほどクラシックコンサートも開かれていることでも有名です。

 

 

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